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公益社団法人日本脳卒中協会 第一三共株式会社

心房細動による
脳梗塞や後遺症の
リスクとは?

心房細動そのものだけでなく、脳梗塞など「心房細動が原因で起こる可能性のある病気」を きちんと知ることが、心房細動の治療を行う上でとても大切です。
心房細動による「脳梗塞」などの特徴や対処について詳しく学びましょう。

心房細動による「脳梗塞」は
重症になりやすいと言われます。
命が助かっても後遺症が
残るケースも見られます。

血栓によって血管が詰まる病気(血栓症)では、血栓が大きいほど太い血管で詰まってしまい、その先の組織や細胞に血液が届かずダメージを与えてしまう範囲(梗塞範囲)が大きくなります。

心房細動では心臓を構成している部屋のうち「心房」という大きな部屋の中で血液がよどんでしまうため、そこでできる血栓は大きく、太い血管で詰まりやすくなります。

そのため、心房細動による脳梗塞は、他のタイプの脳梗塞に比べて重症になりやすいのです。一度の脳梗塞で死に至ることも多いため、「ノックアウト型脳梗塞」と呼ぶ医師もいるほどです。

運良く命が助かったとしても、言語障害や運動麻痺など重い「後遺症」が残ることも少なくありません。

もちろん、心房細動が原因の不整脈の症状を感じない人でも、脳梗塞を引き起こし、重症化する可能性は十分にあります。

心房細動と診断されたら、症状の有無にかかわらず「脳梗塞」とその「後遺症」にしっかりと注意が必要です。

脳梗塞の後遺症によって、
患者さんだけでなく、
ご家族の生活も一変する
可能性があります。

脳梗塞の後遺症には、
  • 手足の筋肉が思ったように動かなくなる「運動麻痺」
  • 手足の感覚がなくなるなどの「感覚障害」
  • うまくしゃべれなくなる「言語障害」
  • 視野が半分欠けるなどの「視野障害」
  • 認知症やうつなどの「情緒障害」
などがあります。
脳梗塞後遺症

心房細動を原因とする脳梗塞では、大きな血栓により太い血管が詰まり、脳の広い範囲で梗塞が起こるので、こうした後遺症は重症化する傾向があり、「要介護」になったり「リハビリテーション」が必要になったり、場合によっては「寝たきり」となることもあります。

心房細動の症状を感じない人でも、
症状がある人と同じくらいの確率で脳梗塞が起こります。

脳梗塞の発作は、ある日突然起こるので
倒れてからでは遅いのです。

脳梗塞後遺症