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公益社団法人日本脳卒中協会 第一三共株式会社

心房細動による
脳梗塞や後遺症の
リスクとは?

心房細動そのものだけでなく、脳梗塞など「心房細動が原因で起こる可能性のある病気」を きちんと知ることが、心房細動の治療を行う上でとても大切です。
心房細動による「脳梗塞」などの特徴や対処について詳しく学びましょう。

脳梗塞などを早期に発見できる
チェックリスト
「FAST」が
開発されています。

「脳梗塞」や「脳出血」などをまとめて「脳卒中」と呼びますが、「脳卒中」を早期に発見する手助けとして『FAST』というチェックリストが開発されています。

『FAST』とは

F「顔」(Face)
A「腕」(Arm)
S「スピーチ(ことば)」(Speech)
T「時間」(Time)

FAは、顔や腕の片麻痺の有無を確認するための項目です。

  • 笑顔を作ってもらった時に顔の片側が垂れ下がるなど(F)
  • 両腕を前に突き出してもらった時に片方の腕や手の動きがぎこちなくなったり、まったく動かないなど(A)

これらの症状は、要注意です。

Sは、ことばに関する症状の有無を確認するための項目です。

  • ろれつが回っていない、言葉がうまく出ない
  • 周りの人の話を理解できていない

などの症状が一つでもあれば、脳卒中の可能性があります。

脳卒中の治療は、時間Tとの勝負です。
治療が遅れると後遺症が残る危険性、死亡する危険性が高くなってしまいます。

顔の麻痺(Face) F

F
顔の麻痺(FACE)
笑顔を作ってもらった時に歪みが
ある、顔の片側が下がる

腕の麻痺(Arm) A

A
腕の麻痺(Arm)
両腕をまっすぐ前に上げた時、
片方だけ下がる、
上げた状態を維持できない

ことばの障害(Speech) S

S
ことばの障害
話したとき、言葉が出てこない、
ろれつが回らない、人の話を理解できない

発症時間(Time) T

T
発症時間
脳卒中は治療の遅れが命に関わる病気で、発症後は一刻も早く病院を受診する必要があります。顔、腕、話し方の中の1つでも症状があれば、躊躇せず、救急車を呼んで受診してください
米国脳卒中協会(ASA)が用いている脳卒中啓発サイン
(http://www.strokeassociation.org/STROKEORG/より引用)