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心房細動とは?
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「心房細動」とは、心房内に流れる電気信号の乱れによって起きる「不整脈」の一種で、心房が痙攣したように細かく震え、血液をうまく全身に送り出せなくなる病気です。
いちばん問題となるのが、心房の中で「血液の固まり(血栓)」ができ、それが血流に乗って全身に運ばれ、血管を詰まらせてしまうことです。
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心房細動に
なりやすい人の特徴
心房細動の患者数は、人口の1~2%で、
高齢になるほど増加すると言われています。
日本人の1~2%(100~200万人)が心房細動だと推定されています。
心房細動の患者さんは「加齢」に伴って増え、80歳以上の男性では10%以上と言われています(海外データ)[1]。
さらに心房細動の40%は「症状がない」とも言われており[2]、自分に心房細動があるとは気づかないでいる方も多いので注意が必要です。
[1]Feinberg WM, Blackshear JL, Laupacis A, et al. Prevalence, Age Distribution, and Gender of Patients With Atrial Fibrillation. Analysis and Implications.Arch Intern Med 1995;155(5):469-473.
[2] Senoo K, Suzuki S, Sagara K, et al. Distribution of first-detected atrial fibrillation patients without structural heart diseases in symptom classifications. Circ J 2012; 76: 1020-1023

心房細動になりやすい人は、
「心臓病」や
「メタボリックシンドローム」などの持病がある人。
「飲酒」「喫煙」も心房細動を引き起こしやすくなる要因となります。
心房細動は「加齢」に伴ってなりやすい傾向があり、高齢者で多くみられます。
また、「心臓弁膜症・心筋症・虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)などの心臓病」「高血圧」「甲状腺機能亢進症」などの病気を既に持っていると心房細動を引き起こしやすくなります。
他にも、「糖尿病」「肥満」「脂質異常症」や、これらを合わせた「メタボリックシンドローム」、「慢性腎臓病」なども心房細動を引き起こしやすくなる要因とされています。
さらに「飲酒」や「喫煙」も関係すると言われています。
こうした病気や生活習慣のある方は、一度検査を受けることをおすすめします。
